鎮痛剤は副作用も強く、頭痛の大半は頸椎を改善してあげることで消失します。人間は頭を上下・前後・左右あらゆる方向に動かす必要があるため、頸椎は一部特殊な形状をしており、また、身体の中で一番重い頭部を支えるために肩から首にかけて多くの筋肉が支える構造になっています。
<主な原因>
- 筋肉のバランス悪化
頸椎に歪みが生じると、バランスが狂って頭を支えている筋肉群に偏った負担がかかってしまい慢性的に筋肉が緊張した状態となってしまいます。さらに血行も悪くなり、後頭部などに虚血性の頭痛が発生することもあります。 - 神経の圧迫
腕や手にシビレが出る場合はこの可能性があります。神経系は中枢神経(脳・脊髄)と末梢神経(運動神経・感覚神経)に分かれますが、末梢神経は背骨の骨と骨の間から出ているため、骨に歪みが生じると神経の根本を圧迫して痛みやシビレを起こします。 - 頭蓋骨の歪み
頭蓋骨は23個の骨が「縫合(ほうごう)」と呼ばれる細かい凸凹で組み合わさっていますが、僅かずつながら歪みが蓄積されることがあります。頭頂部や目の辺り等に頭痛がある人は要注意です。鏡をじっくり見て目の高さや鼻筋が曲がっていないかチェックしてみてください。 - その他
ほかにも高血圧の作用や、脳の疾患、精神的ストレスなどからくる場合もあり、自己判断せずに専門家の判断を仰ぐことが重要です。高血圧と肩こりが併発しているとプッツンする確率が急激に高まるそうです。せめてどちらかはしっかり管理しておきましょう。
<対策について>
原因により対策は様々なのですが、一般的には「目のアイシング」、壁立て伏せ・ウォーキングなどの「運動」が有効です。アイシングは目を冷やしながら寝てください。壁立て伏せとは手を肩幅より広めに置き壁に向かって腕立て伏せをすることで、手の位置を広めにすることで肩こり解消に必要なほとんどの筋肉を運動させることができます。
また、筋緊張の緩和には「保温」と「ストレッチ」が有効です。ただし、首をぐるぐる回す体操は余計首を痛め症状を悪化させる恐れがあります。頭を前後左右にゆっくり曲げて反対側の筋肉を伸ばすストレッチが良いでしょう。
<スミレ目安>
アイシングやストレッチをしても首肩こりが解消しない時や、肩こりが頭痛になった時は、治療が必要な時期だと思って来院してください。