まず、急性の場合は安静が第一です。例えば発症から1週間家で寝ていればほとんどの場合良くなります。しかし忙しい日本人には無理な話です。
<腰痛の主な種類>
一口に腰痛と言っても、その原因により様々な種類があり、それぞれで対処法も異なってきますので注意が必要です。
- 筋肉系の疾患
患部を伸ばして痛みが強くなる場合(例えば、右腰痛の時に上体を左に倒すと痛みが強くなり、右に倒したら弱くなる場合など)は筋肉系の疾患の可能性が高いです。急に激しい痛みが出てきた場合は「安静」にすることと患部を「冷却」することが大切です。 - 神経系の疾患
痛みだけでなくシビレがある場合や、①とは逆に患部の方向へ上体を倒すと痛みが強くなる場合は神経系の疾患(神経圧迫など)の可能性があります。この場合は原因となっている箇所を早急に特定し、その解消または緩和を行う必要があります。 - その他
ほかにも内臓からくる場合や、骨そのものの疾患の場合もあり、自己判断せずに専門家の判断を仰ぐことが重要です。
<慢性腰痛について>
最も多い疾患で、病院等でも特に原因が見つからず「腰痛症」と診断されることがほとんどです。この場合は基本は「保温」と「ストレッチ」です。危ないなと思った時は「コルセット」と「安静」。なぜ慢性腰痛になるのかと一言で言えばカラダの使い方が下手なのです。そしてケア不足。最低限次のことには注意してみてください。
- 起床 … 朝起きる時は一度身体を反転してから起きあがりましょう
- 仕事 … 重いものを持つ時はコルセットをするか、重心を下げて持つ
- 腹筋運動 … 痛みのある時は腰痛を悪化させます。痛みのない時に行う
- 姿勢 … 痛みのある時は楽な姿勢を。無理して良い姿勢にすると腰痛悪化
<スミレ目安>
朝起きた時に痛みがある場合や、くしゃみや咳をして痛みのある時は、治療が必要な時期だと思って来院してください。